機能は備えながらも

高くない機械を提供をしていきたい

-包装機課 設計担当 主任 江口

包装機事業はミシンと並ぶ弊社の事業です。

包装機課で機械設計を担当する江口さんの入社時のエピソードなどをご紹介します。

標準ではないユニットの設計をしています

 入社したのはちょうど4年前で、今5年目です。主な担当業務は機械設計で、包装機の設計をしています。

 ずっと山形育ちで、学校は産技短(山形県立産業技術短期大学校)出身で、35歳まで前の会社にお世話になってました。以前も機械設計をやっていたのですが、本当の専用機になりまして、それもまた、お客様1つ1つのユーザーさんですべて違うものを設計しておりまして、僕の性格だと量産しているところのほうが向いているかなと思い転職を考えました。

カスタマイズ機の設計経験はとても勉強になりました

 お客様は自動車関係や建設機械関係の大手企業等が中心でしたので、相応に要求事項は高いレベルとなります。ただ同時にお客さんの詳しい方から教えていただく事も多く、自分にとってはとても勉強になりました。特に多かったのは洗浄機系で、工作機械で加工した部品を次の工程や組付けとかに供給する前に洗うのですが、その洗浄機を設計していました。

 工作機械の刃物の代わりにノズルをつけて、そこから高圧の水をかけて切粉を飛ばして、その後エアブローで商品を乾かすというような機械です。しかも、納入時の立会いで修正の要望が入ったり(笑)、「この機械はここはいいんだけど、ここをもっと直したほうがいいよね」などの意見を直接いただいたりしてまた前進できますし、励みにもなります。いくら途中で図面承認などを経ていても、カスタマイズ品というものは難易度が高いものでもありましたが、やはりそういう経験の1つ1つがプラスになっています。

柔らかいものを扱う難しさ

 包装機に関しては知識もノウハウも全く無いところからスタートしたので、本当にまだまだですね。特に鈴木製作所の現在の主力製品群はとてもメカメカしく、カムを使った動きは特にそう感じます。あとは、包装機はフィルムを扱うので、その難しさ。硬いものにはある程度慣れているのですが、フィルムというすごく軟らかいもの、これをどう綺麗に扱うかというのがすごく難しいと思います。

 例えば、フィルムに合わせたシールする部分のパターンや模様と言いますか、そこの部分の仕上がりですね。模様がしっかり出ているかとか、または、全く模様がないようなツルッとしたシールについても同様に熱を加えてフィルムをくっつけていきますので、熱をかけ過ぎると垂れると言うか・・・。あとはやっぱり袋の形状。エンドシーラーという部分で最後に1個1個切り離していくのですが、そこで切ったときにしわが寄ったりしやすかったり。

 

この3年で習得

 “製袋取り”というものがありまして、機械の操作の仕方でもあるのですが、1枚のロールフィルムからフォーマーというところを通して製袋というチューブになるところを作る際、最初の頃にはそのチューブをうまく作れなかったのです。やはり、お客様のところに訪問した際に、そういう製袋取りもある程度パパッとできないと、「メーカーさんなんですよね??」という感じの厳しい眼差しが(笑)。

 機械にはフィルムを巻き付けていくローラーがあって、そこを通ってフォーマーというものに対しての進入角度の調整とか、フィルムの送り量の調整とか、製品の大きさに合わせてフォーマーの選定をどうするのかとか、今ではある程度綺麗になるところまではできるかなと。

2019年のモデルチェンジは山場でした

 苦労したと言いますか、今まで製造していた包装機が相応に古びていて、私はまだ包装機に詳しく無い状態で新設計に取り組まないといけないという状況になりました。SXというシリーズをモデルチェンジしましたが、制御関係もかなり変更し、機構的な部分もあります。また同時に、部品の共通化や標準化も進めています。

実は心の中でニヤッとしています

 おかげさまで販売台数順調で。販売1年目ながらも弊社の従来の包装機と比較すると明らかにヒットしてます。またこれは社内的な評判になってしまうのですが、自分が設計をしたものが「今までよりも組みやすい」とか、あとは「部品の加工もしやすい」とか、そういうことを言ってもらえるのはとても嬉しく感じます。これまで培ってきた自分の技術がきちんと包装機にも活用できていることを実感しますし、意義を感じます。

真似をすることが得意

 弊社は包装機の分野では後発なので、展示会などで他のメーカーさんの機械を拝見したり、お客様の現場で機械の更新をする時に他メーカーさんの機械があったりもしますので、そういう機会に参考にさせていただいています。

 「真似をする」という表現が少々マイナスなイメージに感じるかも知れませんが、もちろん特許に引っかかったりするような事はダメですが、謙虚に学習させていただくという事は物事の基本だと思います。もともと機械好きなところもあるので、普段からそういう意識で色んなことに目が行ってしまいます。

子供の頃はミニ四駆にはまっていました

 私達が子供の頃に流行ってたのは、タミヤ模型さんの“ミニ四駆”でした。その後興味の先はラジコンへ移行しまして、運転免許の取得以降は車であったり、あとは趣味でバイクにも乗っていますのでバイクとかもいじります。最近は子供も生まれたりしたので行っていませんが、走る時は仙台ハイランドのレース場に行ったりもしていました。SUBARUのインプレッサWRXで。

 改造は自分でできる範囲でやっていたので、マフラーですとか、ターボ車だったのでブローオフバルブの交換、あとは足回りの車高調整ユニットの取付けとか、ブレーキを替えたり、それぐらいでしたね。バイクはちょっと前まで大型を持ってたのですが、今は250ccのオフロードモデルを。家が山に近いので、手軽にちょっと1時間くらいとか林道なんかを走ったり。エンジンの付いてる物は大概の物は好きですし、根っからの機械好きだと思います。

将来は電子系のほうが必要かと思ったものの・・・

 高校の頃は世の中の流れとか将来を見据えて電子系のほうに進んだのですが、どうしても私にはあまり面白味が感じられなくて・・・。やはり自分で勉強してみて面白いと思うのは機械系ということで、産業技術短期大学校にはメカトロニクス科というところがあり、そちらへ進学しました。

適切に安価な機械を提供したい

 現在こだわってチャレンジしている事は、いかにコストを下げるかという事です。その影響が最も大きいものはやはり基本設計です。その影響で加工時間の増加による加工費増であったり、組み付けのしやすさであったり、部品の形状は適切か、一体型か分割か、など、それらの積み重ねで原価は変化しますし、多少なりともコスト削減にはつながってきています。

 あと、試作機を製造する際には特に注意して見直しをしています。最近は海外の包装機メーカーも成長しており、日本にとっても脅威になってくると思います。弊社の包装機は小型であることもメリットの1つです。他社の機械は大型で高価なものが多いので、どうしても欲しいけれども導入できないというお客様も多くいらっしゃる。なので、導入していただきやすい機械を作っていきたいです。

上司や先輩方から技術をり盗みたい

 私は中堅の立場にありますが、上司、先輩方がいらっしゃいますので、今後のために盗める技術はまずは盗んでおきたいと思います。それをまずベースとして、自分達の代でまた新しいことに挑戦できるように今はその準備を着実に進めていきたいと考えています。そして、例えばまだまだ包装機のほうに取り入れられてない新しい構造であったりとか、それでしっかり競合と戦える包装機にしていきたいなと。

プライベートではカメラが趣味です

 結婚したタイミングでカメラを購入したのですが、それがあまりきれいに映るカメラではなかったのです。そこで先輩に相談したら「一眼レフ使ってみると全然違うよ」と教えていただいて、そこからちょっとはまりまして。20082009年あたりだったと思います。僕は画素数というよりもどちらかというと高感度耐性を気にするほうで、ISOですね、ある程度上げてもきれい写る物がいいですね。高感度耐性ですとか、その色の乗り具合とか、それらはデータをいじればいろいろできるのですがそれは時間がないので、JPEG撮って出しできれいに写る物がいいなと。

 今欲しいのはフジフイルム社製。フジフイルムの色がやっぱりなんか、好きですね。一眼レフはニコン社のものを最初買ったので、レンズもまだ何本か買ってしまっていて、基本的にはカメラメーカーのそのレンズを使いますので、ニコンさんのレンズは徐々に売却して軍資金にしています。

キャンプにも行きたい

 やっぱりキャンプに行きたいなと。2人の子どもが8歳と1歳なので最初からテントでキャンプするのは厳しいですが、コテージとか借りて、近くの山にでも行ってやってみたいなと。ただ、以前も上の子が少し大きくなってからキャンプ行こうとは思っていたのですが、熊が出たというニュースがあって、奥さんのほうから「今はやめたほうがいいんじゃない」と止められて。

 キャンプ、カメラ、バイク、季節ものでいくとやっぱりきれいなものを見るのが好きなので紅葉ですとか、あとは夏でいきますと花火とか。すべてちょっとカメラに繋がってしまいますが、春は桜を見に行ったり、それが終われば今度は新緑の季節です。バイクで林道走っているとあとは猿とか、カモシカとか、キジとか、結構出てきますし、ついでにキャンプしながら、子供も一緒にそうやって自然と触れる機会があるのは理想ですね。

多趣味ですが、存分に楽しめています

 以前は休みが少なかったのですが、転職してからは趣味ができる時間もだいぶ取れています。奥さんはすごく喜んでいますね。しかも、前職では残業代もあって月々のお給料のほうは奥様に勝っていたのですが、ボーナスでは逆転をされまして、その時期は肩身の狭い思いをしていました(笑)。

 子どもが生まれてからというもの、もっと子どもと接する時間をとりたいなという気持ちも強くなりましたし、そういう意味でも生活の方はだいぶ良くなりました。

ある日の江口さん

7:15

天気予報を毎日チェック
降水確率が低い日はバイクで出勤、プチツーリングで気持ちがリフレッシュ

7:45 出勤
8:20 ラジオ体操、朝礼
8:40 ユニット新規設計 様々な要素から構成される包装機の中でも、特に搬送コンベヤ等を担当
10:10 受注案件の仕様打合せ 営業・設計・組立の担当者で打合せをおこない製品仕様に不備がないかを確認
12:00 食堂で昼食
13:00 受注機の部品設計 お客様の要望で異なる部品の設計や作図を行う
組図や実機を確認し関係部品に問題が無いか慎重に確認する
16:00 発注部品リスト作成 必要な部品群のリストを作成し資料を整える
16:50 1日の仕事をまとめ、明日のスケジュールを確認する
17:30 日報を提出して退社
プチツーリングしながら自宅へ
18:30 帰宅後は娘のままごとにお付き合い
21:00

次のキャンプの計画をしたり、好きなカメラをいじったりしながら過ごす

※実際の業務から内容を抽出して再構成しています。

鈴木製作所の仕事を知る

-入社時エピソード-

開発部

- 部長 佐久間 -
やっぱり使ってくれている人がニコッと笑ってもらえるのが一番うれしい。

生産課

- 係長 五十嵐 -
成長を実感する機会と新しい事への挑戦

開発部 電子設計

- 課長 鈴木 -
お客様に自信をもって出せるよう、自分の気に入ったものにしたい。

包装機課 設計

- 主任 江口 -
機能は備えながらも高くない機械を提供をしていきたい

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